「来月か、連休明けくらいが危ないかも……」。
そんな噂が業界内を駆け巡ったのは、わずか2週間前のことでした。
しかし、事態は私たちの予想を上回る早さで悪化しています。
連日ニュースなどで目にしている中東・イラン情勢の悪化。これが今、「溶剤ショック」という形で建設・塗装業界に牙を剥いています。
現在・石油輸送の要所である「ホルムズ海峡」の航行が困難になっていることで、これら原料の供給が深刻に滞っているのです。
ここで知っておきたいのは、中東のタンカーが日本に届くまでには約3週間〜1ヶ月のタイムラグがあるということ。つまり、ニュースの影響が本当の意味で現場を直撃するのは「これから」です。
すでに国内では、多くのメーカーで「制限出荷(販売制限)」が始まりました。
「1社につき1缶まで」といった厳しい制限もあり、大規模な現場ほど工事が進められない深刻な事態です。
さらに、輸送コストの跳ね上がりにより、価格も異常な高騰を見せています。
正直なところ、この状況がいつ解消されるのか、見通しは全く立っていません。私自身、過去のオイルショックを経験していないため、この未知の事態に戸惑いを感じています。
一日も早く情勢が落ち着き、平穏な現場が戻ることを切に願うばかりです。